
ニューサウスウェールズ州。シドニーやキャンベラといったオーストラリアの大都市を含む南東部地域。そのシドニーにニューサウスウェールズ大学(UNSW:University of New South Wales)があります。UNSWとの協定のもと,学生さんの交換留学制度や,互いの教員の研究交流制度があります。2014年3月17日から28日の2週間,客員研究員として派遣されることになりました。
セントレアからシドニーの直行便はありません。僕は香港経由でシドニーを目指しました。3月15日の午後4時にセントレアから見事に離陸。4時間半かけて華麗に香港へ,そして2時間ほどの間に入国審査とセキュリティチェックを颯爽と済ませてシドニー行の便に乗ります。機内食を2度ほど済ませて左手に見えます南半球の日の出に歓迎されつつ,16日午前9時半シドニー空港着。
シドニー。真っ先に意識するのは「アジア」です。特に中国系が多いです。日本人が歩いていても違和感ありません。僕でさえ駅を散歩するときにアジア人っぽい観光客に道を訪ねられました。ホテル周辺もマレーシア料理や中国料理,あとはカーブのかかった日本料理(スシ屋,オコノミヤキ屋あるいはラーメン屋)で賑わっています。早速ラーメン屋で「チャーシューメン」を頼みました。美味しかったです。麺はタイ料理やベトナム料理を彷彿とさせる食感です。一瞬戸惑いますがすぐに慣れます。
コーラを買っておこう,とコンビニに寄りました。さて皆さん,ペットボトルのコーラ,いくらするって感覚ですか?コーラのペットボトルは600mlで4ドル(オーストラリアドル),400円です。。シドニー,物価が高いんです。中国から色々と資金が投じられているせいでオーストラリア全般に多くのお金が出回ってインフレ絶賛進行中。
そんなことより,ここはシドニーです。
これがオペラハウスです。まさにオペラハウスです。
夜の街角で「〜しなさい」と命令されました。
さていよいよUNSW。セントラル駅近くのホテルだったのでバスで通いました。バス,それは日本人がシドニー生活で厄介に感じるもの。厄介な理由はざっと思いつくだけでも
- 経路が複雑でどのバスに乗れば良いのか分からない
- 車内では現金受取り拒否のためプリペイドカードを事前にコンビニ等で買う必要あり
- 定時に来ねぇ
- 運転手無愛想かよ
- 降車アナウンスねえのかよ
- ボタンを押さないと停車してくんねぇの?
…でもセントラル駅からUNSWに行くなら困ることはありません。バス停で多くの学生さんが並んでくれています。しかも直行バスです。なーんだ,楽々到着です。
みんな語らったり勉強したりしています。授業の予習復習に熱心です。
訪問先のAustralian School of Business。
僕のオフィスはここ。
マグカップ貰えました。わーい(^o^)。
午前中はラウンジでくつろげるんです。マグカップを持って行き,コーヒーを味わえます。
毎週金曜午前は”Friday Morning Tea”という,お茶しながら教員が集う機会があります。
さてお昼。学食。
さて。今回の訪問の肝。19日の研究セミナーでの報告。専門の金融史分野の報告をしたのですが,途中,良い感じの雰囲気になってきたのでちょっとしたジョークにチャレンジ。某出席者からは親指を立てたガッツポーズも飛び出す。ともかく無事ジョークを,もとい,無事報告を済ませました。
終わって一息,コーラ1本4ドルなんてこと忘れて何本もおかわり,芝生でくつろぎます。くつろ…くつろいでいたら…
なんかいる?そうそう,この鳥,セントラル駅近くの公園でも絶賛生活中だったんですよ,ほら↓
さてキャンパスの芝生では鳥が女子学生めがけて突進。学生さんドン引き…
夕方になると,キャンパス内でこの鳥をはじめとして,様々な鳥(動物?)同士が同調とも威嚇とも求愛ともとれるような,日本では聴いたこともない鳴き声を発し合いします。ホロコロコロピーヒョッヒョ,ホロコロコロピーヒョッヒョ。ヒュルヒュルフオ〜。ヒュルヒュルフオ〜。リア獣です。
研究者である以上,学会報告あるいは調査など,海外渡航は多少なりとも要請されてきます。その点で,業務として助成まで頂いて渡航できるというのは大変ありがたいことです。今回の派遣,僕自身の至らぬ点,あるいは誇っていい点を気づかせてくれた機会です。アタマの固い中年の僕でさえそう感じるのですから,若い学生さんはなおのこと飛躍のチャンスだと思います。
みなさんも是非UNSWへ。
文・写真: 横山 和輝 准教授 (経済史・金融論)